未来的な負担の減らし方 ロボットがサポートする未来の介護は既に現実になっているのです

負担の感じ方は様々

期待が高まる介護ロボットの開発ですが、課題も多くあります。
まず開発に関わる人は、どうしても年齢が若く、介護を経験したことがない人が主流になっているところです。
実際に介護をして、困っているところや問題点を見つけ出すことができるのですが、体験をしないと分からないことが多いのです。
そのためか開発チームの中に介護職の経験者の意見をまとめる人もいたり、アンケート会社を活用して問題点を具体的に分析することが増えてきました。
実務での問題点を解決することができる介護ロボットを開発すること、それが一番の課題ではないかと思います。
開発者が考える介護ロボットと、実務に携わる介護士の考える実用的な介護ロボットには、温度差があるものですから、その温度差をいかに埋めていくかということがわかれば、問題点の解決も早くなるのではないでしょうか。
他にも介護者の問題点もあります。
開発者や介護士が良いと思う介護ロボットが、介護を受ける側にとっても安心で快適なものでなくてはいけません。
介護を受ける人に負担がかかるようでは、介護ロボットを利用する価値がありませんので、いかに介護を受ける人が快適に利用することができるか、介護士が快適に使用することができるか、ということに注目する必要があります。簡単なようですが、難しいのは健康な人が利用してみるのと、介護が必要な人が利用するのとでは違いがあるところです。年齢が高くなり、運動量が減ると肉つきも落ちます。ただ座っているだけでも負担がかかることや、痛みを感じる箇所が出てくることがあります。これらのことを課題だと意識して、開発に力を入れること、考えていくことが必要ではないでしょうか。